場とつながりの研究センターは、関西学院大学の教員、学生など関係者と、三田の地域の方々により設立されました。
当初より、何か明確な到達目標――ゴール――があって、設立されたわけではありません。
もちろん、設立に関わったメンバーそれぞれには、「こんな社会を実現したい」という想いはありました。でも、それらの想いをすり合わせて一つにまとめることなく、それぞれの想いの違いをそのままに、みんなでやっていこうと立ち上げたのがこの法人です。
設立後も、地域の、三田の、県、国、世界、別の切り口では、市民活動団体の、地域団体の、行政、企業、社会、とにかく多様な方々から、多様な「想い」をお聞きし、託され、それらの実現のためにも活動してきました。あまりに多様であるがゆえに、あなたたちの拠り所は? アイデンティティは?と聞かれることが、今でもあります。
名前にある「場とつながり」は、私たちの拠り所の一つです。
ただ、「場」も「つながり」も、何かを実現するための手段を示したものでしかありません。
手段を目的や目標と履き違えることは、事業の失敗の原因になります。
あくまで場とつながりは、手段です。
団体の到達目標――ゴール――でなく、手段を名前にした理由は、ゴールは多様でありたい、と思ったからです。皆さまの実現したい想い、その時代ごとに現れるだろう多様な課題の解決、そのようなことを多様性を確保したままで実現する。それらが実現する、理想の「環境」をつくるため、手段としての「場とつながり」にこだわる。
「場とつながり」の環境づくりの成果として、私たちに見えてくるのは、多くの人々の笑顔だと思っています。
なので、多くの人々の笑顔を増やすために。
これからも、私たちは、多様な到達目標を掲げつつ、場とつながりという手段を駆使して、さまざまな活動を実施して行こうと思います。
今後ともご支援、ご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
2012年6月1日
特定非営利活動法人 場とつながりの研究センター
理 事 長 佐 藤 等 史
*なお、2013年11月より、理事長は長谷川計二に交代しています。
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